軟口蓋が敏感な方のための入れ歯

 入れ歯をお口の中に入れているだけで、吐き気がするとか、食べたり、話したりしているうちに気分が悪くなってくるという方がいます。自分は入れ歯が合わない体質なのではないか、と悩んでいる方もいられると良く耳にします。

本当に、その人の口に合わせて作られた入れ歯ならば、本来吐き気は起こりません。もし、吐き気が起きているならば、合わない入れ歯による現象のひとつです。また、以前は平気だったのに、吐き気がするようになったという場合は、もともとピッタリと入れ歯があっておらず、噛むたびにかみ合わせが少しずつズレてきて、軟口蓋を刺激しているのかもしれません。  吐き気がしてしかたがない入れ歯とは、口蓋をおおう義歯床後縁(上顎義歯の口蓋床後縁に付与する堤状の隆起のこと。主に総義歯で付与される)が大きすぎて、敏感な軟口蓋に当たっていることが考えられます。その場合は歯科医師に相談して入れ歯の後縁封鎖部を調整してもらい、軟口蓋を刺激しないようにすることが吐き気の解消の近道でしょう。

 また、入れ歯を使っている方のなかには、体質的に軟口蓋がきわめて敏感で、どんなに調整しても嘔吐感を感じてしまう人もいます。そのような方は、口蓋部分を大きくくり抜いた無口蓋義歯を使用する方法もあります。これは軟口蓋を刺激しないため、吐き気を感じず、快適な入れ歯になるはずです。軟口蓋が敏感な人は、入れ歯を作るための型どりの段階から嘔吐感を感じることが多いようです。そのときも、我慢はせず歯科医師に必ず伝えましょう。

 いずれにしても、入れ歯を必要とする人が、吐き気のために入れ歯が使えないという状態を解決する方法はいくつかあります。せっかく作った入れ歯が吐き気のために使えない。ということにならないために、自分の感じ方を歯科医師に伝えましょう。