口臭の原因は入れ歯だった

6年前に下の歯が総入れ歯になってしまった患者さんのお話です。

朝昼晩の三度の食事の後に、きちんと歯を磨いていたのに、孫娘が遊びに来た時に「お婆ちゃんはお口が臭いから、お話しをしたくないよ。」と言われたそうです。かなりのショックで、歯も毎食後きちんと磨いている事から、口臭の原因が口の中のでは無いと思い、内科の病院に治療薬や状態を見てもらいに行きました。内科の先生に「胃腸は健康ですよ。いつ頃から胃が不調になったのですか?」と聞かれたので、孫娘の話をした所、先生から「口の中に原因があるかもしれません」と言われました。

入れ歯の手入れは、入れ歯専用に歯ブラシを使い丁寧に洗っていたうです。ただ、老け顔になってしまって嫌なので、家に居る時は寝る時も入れ歯を外す事はしてなかったそうです。

この場合の口臭の原因はいくつか考えられますが、大きな原因は唾液の分泌量と考えられます。

唾液は入れ歯と歯茎の間に入り込み、吸着させる働きと、入れ歯と歯茎がこすれて傷つかないような役目、また、口の中の殺菌・浄化する作用があります。この唾液の分泌量が加齢によって減少すると、口腔細菌が増える為に口臭が強くなったりします。唾液減少の予防には、ゆっくりと口をすぼめたり、広げたりして唾液腺を刺激する事です。口腔内の周辺の筋肉を動かす事によって表情筋を動かす事になるので、若返りと唾液分泌量の改善になります。これで一つ口臭原因を防ぎ口臭予防・口臭対策になります。

その他の口臭原因で考えられますのが、入れ歯は基本的外して寝るのを基本にして下さい。外して寝る場は、入れ歯洗浄剤の中に入れる予防法などをとる事をお薦めします。入れ歯の乾燥を防ぎ、変形や破損を防げますし、清潔に入れ歯を保つことができるからです。入れ歯洗浄剤を使う時はよく流水で洗って下さい。

また、入れ歯を義歯専用の歯ブラシ以外でゴシゴシと磨くこともあまりおすすめはしません。
力強く入れ歯を磨いてしまうと入れ歯が傷つき目に見えない傷の所に、口臭の原因となるカンジタなどの口腔細菌が入り込み、どんどん繁殖をしていく恐れがありますので、お気をつけて下さい。

部分入れ歯をお使いで口臭の気になる方は上記で説明した内容の他に、ご自身の残っている歯が虫歯や歯周病、歯周病菌にかかっている場合もありますので、残っている歯はしっかりと虫歯予防をし、または処置を行うことが大切になります。

差し歯の場合でも一緒です、最適な取扱いを心がけましょう。詰め物にかんしても、ある程度の年数の経った詰め物は、歯科医院に見てもらい隙間やぐらつきがないか、又は詰め物の裏が虫歯になっていないか確かめることも大切になります。

ご自身での口臭に対する治療法でいいますと、口臭予防歯磨き粉などをお使い残っている歯を磨くことも口臭対策の一貫となりますでしょう、残っている歯や入れ歯に付着してる歯垢もしっかりと除去することも口臭予防法の一つです。